3/5(木)に展示解説ボランティアの育成講座を行いました。
今回は講師として、中部大学中部高等学術研究所の原理史さんにお越しいただき、「地球温暖化とわたしたちのくらし」というテーマで、講演をしていただきました。
地球温暖化の現状や影響を、具体的な事例などもお話していただきながら、分かりやすく教えていただきました。
地球の長い歴史の中で、気温が上がったり下がったりすることはありましたが、
過去は非常に長い年月をかけて変化していたものが、今はとても短い時間で急速に上昇しています。そのことが「地球温暖化」として、いろいろな影響を及ぼしていて、気温はこれからも上昇すると言われています。
私たちにできることは「緩和」と「適応」です。
二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を減らすことと、温暖化の影響に対して自然や社会のあり方を調整することが必要になっています。
そして、後半は、展示学習プログラムのシナリオづくり。
今eco-Tにあるグッズを使って、2つの展示学習プログラム「だんだんおんだんか」と「まぜればごみ分ければ資源」について、プログラム&シナリオをつくりました。
試行錯誤です!
次回は、いよいよ育成講座の最終回。
渡刈クリーンセンター見学案内と、展示学習プログラムの発表をします。
楽しみです♪
3/1(日)未来へのエコットーク2014~100年後の地球の姿~を開催しました。
講師に、国際環境NGO FoE Japanの柳井真結子さんをお迎えしました。
お話の内容は主に、IPCCの報告書や気候変動の国際的な取組み、
また柳井さんが世界各地で見てきた気候変動による現実です。
実は柳井さんは、今年の1月まで産休中だったそうです。
その産休中も時間を見つけては、現地に足を運んでいたそうです。
子育てと仕事を両立するワーキングママさんです。
地球温暖化という難しいタイトルにも関わらず、
たくさんの方が講演会を聞きに来てくださいました。
世界の取組みや日本政府の取組みなども紹介されました。
柳井さんのお話の中でとても印象的だったのは、
「途上国の潜在的な脆弱性」という言葉です。
貧困、不安定な政治基盤、紛争がなぜ気候変動と関係があるのか。
それは、それらのリスクによって、気候変動に適応する能力が低下するのです。
気候変動が起きてしまったときに、それに対応できないのです。
この話はまさにESDに通じる話です。世界や社会に色々ある問題というのは、原因は色々あります。しかし、結果として影響をおよぼしあう。
何より最大の問題は、これらの問題の最大の被害者が、「弱者」であるということです。
そして、先進国の日本はポスト2020年に向けて
「2020年までに温室効果ガス排出を2005年度比で-3.8%削減」という素案があるそうです。実はここには数字のマジックが隠れています。
元々、京都議定書では、2012年迄に90年比-6%
日本の温室効果ガス排出の現状はこれです。
「2020年までに温室効果ガス排出を2005年度比で-3.8%削減」
を90年比に替えると、実は3.1%増加させます。という素案です。
少し残念な気持ちになりますね。
柳井さんは最後に、こう投げかけました。
「100年後の世界がどうなっているか・・・神様しかわかりません。
良い世界になっているか、悪い世界になっているか・・・
でも、せっかくなら良い世界になることを想像して、行動しませんか?」
ある参加者からの質問で、
「気候変動などの環境問題というのは、私たちの行動の一つ一つの積み重ねによって引き起こってきたもの。だから、私は今やれることを教えてほしい。柳井さんはどんなことしているんですか?」
柳井さんの回答はこうでした。
「わたしは子どもが出来て、子どものためにエアコンをつけるようになりました。私が現地に行くとき、飛行機を使います。それだって環境負荷です。では、子ども産まない方が良かったのか。私が現地に行かない方が良いのか・・・それは違うと思うんです。子どもができて私の生活は豊かになりました。食など別の視点で色々考えるようになりました。また、現地に行くことで、現地のコミュニティの人たちがたちあがり、元気になっていく場面が見られます。人それぞれやれることは違うし、違っていいんだと思います。やれることはみなさんの中にすでにあるんだと思います。・・・(中略)・・・ちなみに、わたしは特にすごいことはできていなくて、むしろ周りの人の行動に感心してばかりです。」
普段何気ない当たり前の行動を、一瞬立ち止まって考えてみる。そして自分ができることを少しだけ地球にとって(場合によっては、次世代の人、自分の子どもや孫にとって)良い(であろう)方向に行動する。それをみんながやる。
それだけで、世界が豊かになって、100年後の地球が素晴らしいものになっていくような気がしました。
みなさんの想像する100年後の地球はどうですか?
素晴らしい地球が見えていますか?それとも・・・
3/1(日)エコットクッキング~桜餅をつくろう~を開催しました。
桜餅はおでんなどと同様に、関西と関東で作り方や形が異なるそうです。
参加者も購入することが普通で、自分で作れるんだ!って驚きの声をいただけました。
まずは、さくらの葉の塩漬けを塩抜きしてペーパーで水気を拭きておきます。
このひと手間がとても大事で、この下ごしらえによって、
ほんのり塩味のある桜餅になります。
その間に、あんこを丸めます。
道明寺粉に砂糖、お湯、赤食紅を混ぜて、きれいなピンク色に。
蒸らしたあと、丸めます。
できあがり~♪
丸くないのもあるのはご愛嬌。
実は、簡単な材料と手順でできてしまう桜餅
とても楽しかったようで、
「とても簡単で良かったです。」や「葉っぱがおいしかった!」という
声をいただきました。
展示解説ボランティア育成講座も折り返し地点を通過。
第4回目の今日は、渡刈クリーンセンターの案内のシナリオづくりと練習をしました。
連続講座の後半は、インタープリターの活動内容を実際にやってみる時間が増えてきます。
渡刈クリーンセンターの見学場所を8区分に分けて、
「チームナチュラル」と「エコにゃんチーム」が4か所ずつを担当し、
シナリオづくりがスタート。
ワークシートに、来館者に感じてほしいことや伝えたいことを書き込み、動きやセリフ例を記入していきますが、急には難しい!
渡刈クリーンセンターへ実際に足を運んで、イメージを膨らませます。
先輩インタープリターへ質問したり、現場の様子をじっくり見たり。。。
受講生のみなさんの積極的な姿が印象的でした。
戻ってきて、ワークシートに記入。とっても真剣です!
一旦シナリオが完成したところで、グループ内で共有したり、実際に発表の練習をして、意見交換。
実際にやってみると自分で気づくこともありますし、仲間からのアドバイスやエールを受けながら、より良い内容にブラッシュアップしていきます。
みなさん、初めてとは思えない程、上手でした。
そして、グループ内の交流も深まりました!
次々回の第6回目講座が発表会。今から楽しみです。
おうちで眠っているシャツやブラウスはありませんか?
お気に入りだったから捨てられない・・、はたまた「ちょっとサイズが・・・」なんていうことも、あるある!ですよね。
そんな洋服たちを生まれ変わらせる講座「リメイク講座」を行いました。
今日作るのは エコバッグです。
元のデザインやポケットを生かして、それぞれ個性あふれるバッグを作ります。
「じっくりミシンに向かうのは、いい気分転換になるわ」というお話も。
形になってくると嬉しいものですね。
自分だけの、というのはわくわくしますね。 せっかく生まれ変わった品です。大切に、でもどんどん使ってほしいですね。
おまけ
今日の講座にはひまわりネットワークさんが取材に来ていただけました。
豊田市行政ニュース「とよたNOW」で放送されます。
こんな感じで撮影してくれました。 カメラを向けられると、みなさんドキドキ!
豊田市のホームページからも見ることができます。
ぜひ、一度ご覧になってくださいね!
2/12(木)に展示解説ボランティア育成講座の第3回目を行いました。
今回のテーマは大きく3つ。
1.前回のトヨタの森でのインタープリテーション体験について、自分が思ったことや、どういったことが大切かをみんなで共有する。
2.渡刈クリーンセンターの見学を体験する。
3.紙しばいの基本についての講座とeco-Tオリジナル紙しばい「おかえり」の練習と発表をする。
インタープリテーションのふりかえりの様子です。
緊張しながらの発表。他の人の意見や思いを聞くことによって、気づきの幅が広がります。
渡刈クリーンセンター見学の様子です。
それぞれの場所のポイントを先輩インタープリターがどのように表現しているのか学びました。
講師の鈴木さんから、紙しばいの基本や読み方のコツなどを学びました。
紙しばいの舞台の開き方・閉じ方や紙しばいの読み方(演じ方というそうです)はもちろん、紙しばいを読むときに、意識しておくと臨場感がでたり聞き手の作品への集中が増す心得などを学びました。
また、鈴木さんによる紙しばいの実演の時間もありました。
参加型の紙しばい「かりゆしの海」の時には、
「ユガフ タボーリ」とみんなで声をだして、唱えるシーンで、声を出してもらう工夫や
「くわず女房」という紙しばいでは、登場人物がカタカタ怖がって震えていると・・・
紙しばいをカタカタと震わせて、登場人物の気持ちを演出したりと、
座って読んでいるのだけれど「演じる」という言葉が本当に的確な言葉だなと感じ、
一つ一つの紙しばいの世界に惹きこまれました。
最後に、eco-Tオリジナル紙しばい「おかえり」の練習です。
eco-Tのインタープリターは人前に立つことが多いです。
先輩インタープリターを見ていると「あんな風にできるだろうか」と感じることもあるかもしれませんが、育成講座を含めた様々な場で、人前に立ち、自分の言葉で話すことで、「場数」を踏み、どんどん上達していきます。
実際、今回の受講生のみなさんも、回を追うごとに、人前で話すことが上手になってきています。
次回は、本講座のゴールの1つ「見学対応の流れを自分でやってみる」ためのシナリオ作りに挑戦します。
2/8(日)に「おいしく、楽しく、桑の葉クッキング」を開催しました。
開催前には、電話にて「桑の葉って、虫が食べるやつですか?」とか「虫入っているんですか?」とか色々なお電話がかかってきました。
今回は強力粉に桑の葉の粉末を混ぜて、パンを作る講座です。
講師は佐藤菜穂子さん(NPO法人マルベリークラブ中部)。
多くの方に蚕や桑に興味をもってもらうために、
桑の葉を利用した料理のレシピをたくさんお持ちの方です。
ちなみに、虫(蚕)はまったく出てきませんでした。(写真ではありましたけど。)
まずは桑の葉が入っている生地を、切ったり丸めたりして・・・
生地が緑色なのは、桑の葉が混ぜられているからです。
もちろん、生地を切ったり成形したりするだけじゃなくて、
実際に自分たちで桑の葉入りの生地を作ってもらいました。
子どもが、全力で生地叩きつけているのが、とても印象的で、
ついつい、「学校の先生から、宿題でもたくさん出ちゃったの?」とか
「おかあさんに怒ってるの?」など聞いてしまいました。
どうも、ある子はお父さんに怒っていたようです。
お父さん、その場にいなくて良かった。
生地をねかせている間に、佐藤さんから
「なぜ今回、桑の葉なのか。」「豊田市と蚕のつながり」など
豊田市の歴史を踏まえて、お話もしていただきました。
豊田市のマークって、「衣」という字をイラスト化してるんですよ。
衣服を作るには、お蚕さんが必要だし、お蚕さんが生きていくためには
桑の葉が必要です。
自分たちでパンを作ったのは初めて!って子が多くて、
「とてもおいしかった。」と感想をいただきました。
お母さんや大人の方も、子どもが一生懸命作っている様子をみて、
とても満足そうでした。もちろん、大人の方には仕上げを色々してもらっています。
みんな、「くまのパン(コアラ?)」を持って帰っていくので、
「なんでくまのパンを食べてないの?」と聞くと、
「思い入れがあるから」だって。
自分で一生懸命作ったパン。おうちの人に自慢したら、さっそく食べてね。
今日も寒い日になりましたね~。
でも、お日様ピカピカなこんな冬の日は、森にでかけよう!
と、いうことで 今回のキッズスペースはトヨタの森で行いました。
森の案内はおなじみのけんけんさん&いぶちゃん!
森の楽しいことや素敵なとこをいっぱーい教えてくれます♪
まずは、コレ! ♪やっきいも、 やきいも おなかがグゥ?? ♪
サツマイモ! 新聞紙にくるんで、水でぬらして、アルミホイルでまいて、石釜で焼きます。
「おいしくな~れ 火の神様、お願いね」
さあ! 森に遊びに行くよ!
まずは、しっぽ取り! お母さんのしっぽをとっちゃうよ~
体もあったかくなったところで・・・そり遊びに挑戦!
はじめはちょっと怖がっていた子も、まわりの楽しそうな声につられて、挑戦!
上手にすべったときの得意げな笑顔がキラキラ! お母さんも楽しそう!
つづいては、冬の森のお楽しみナンバーワン! 落ち葉あそび!
はっぱのシャワーや 隠れたモグラさんをさがそう! などなど。
落ち葉や土のいいにおい♪ 落ち葉のなかはあたたかいんですよ~。
さて、そんなことをしてるうちに・・・
石釜のなかでは
おいもがいい感じに!
みんなで 「いただきまーす」
あたたかくて、あまくて、おいしいおイモに変身してました。
おなかも満足♪ 楽しかったね。
参加してくれたお母さんたちからも「外遊び、とは一味ちがった森遊びがたのしかった」「おいものおいしさに感動」なんてお声もいただきました。
まだまだ寒い日も続きますが、冬ならではの楽しさを見つけにお外に出かけるのも楽しいですよ!
25日に、eco-T映画会『TRASHED~ゴミ地球の代償~』を実施しました。
世界規模で広がるごみ問題。
私たちの豊かで便利な生活が大量の「ごみ」生み出していて、このままの状態が続いてしまったら、私たちの子どもたち、孫たちの未来は?地球に生きる生き物たちは、そして地球はどうなってしまうのだろう?
そんな思いを抱えながら、みなさん映画に見入ってらっしゃったのではないかと思います。
参加者の声をいくつかご紹介します。
・現実に起こっていることの恐ろしさを知った。
・世界中でごみ問題が、人類そして地球の全ての生態系を破壊していることが分かった。
・プラスチック製品が、川や海にこれほどの影響を与えていることを初めて知った。
・できる事から取り組んでいるが、もう少し取り組みを進めないといけないなと感じた。
・この映画をもっとたくさんの人に見てもらいたい。
・すぐに実行できることを1つでも増やしていこうと思う。
・ごみを生む今の消費社会の構造に立ち向かう勇気を持たなければならないと感じた。
未来のために私たちができることは、ライフスタイルを見直すこと。
そのヒントを映画の最後に見ることができました。
生活を変えてごみを出さなくなった人々がいること。
そして、ごみゼロに取り組むまちもあります。
急には難しいかもしれませんが、一人一人がごみを出さない生活に少しでも近づくことができれば、ごみ問題は解決に一歩近づきます。
そして、そのことはeco-Tが目指すことにもつながっています。
みんなが幸せにくらせる持続可能な未来に向けて、ライフスタイルの転換を伝えていきたいと思います。
1/24(土)エコ絵手紙講座~冬編~を開催しました。
今年度最後のエコ絵手紙でした。
今回のレクチャーは、「バイオミメティックス」
これは、「生物模倣」と言われるもので、生物がもつ優れた機能や製造プロセスを模倣して、技術開発やものづくりに生かそうという分野で、経済・環境・エネルギーの問題を解決する未来のテクノロジーと言われています。
豊田市では、「とよたエコフルタウン」にもこの分野の様々な展示があります。
例えば「蚊」
蚊に刺されても、かゆいですけど痛くないですよね?
なぜ痛くないのか。
それは、蚊の針は、1本ではなく計7本でできていて、のこぎりのようにギザギザになっています。そのギザギザの先しか皮膚に触れないため、抵抗が少なく痛みが少ないのだそうです。
この形態を応用して、「痛くない注射針」が開発されました。
(まだ技術的には進歩している段階だそうですが・・・)
絵手紙の方では、旬のものを書いていきます。今回は参加者がそれぞれ自分が描きたいものを持ってきてくださいました。
例えば、「ゆず」
寒いときに、ゆず湯に入ったりする習慣がありますね。
みんな無言で集中して描いていました。
今年度のエコ絵手紙講座はこれで終了です。
参加者のみなさまの声をもとに、スタッフ一同より良い講座。そして、
エコを分かりやすく伝え、実践してもらえる講座を今後も作っていきたいと思っています。
今年度、エコ絵手紙に参加してくださったみなさま
どうもありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。