見学ルートとチェックポイント

見学はeco-Tの3階から始まります


eco-Tの3階から渡刈クリーンセンターに入ります。通常はシャッターが閉まっており、インタープリターと一緒に見学する時だけ入れます。

※eco-Tと渡刈クリーンセンターは、地面の高さが違うため、eco-Tでは3階ですがクリーンセンターでは2階になります。

トラックスケール(ごみ計量機)


東側にトラックスケール(ごみ計量機)を見ることができます。燃やすごみを持ってきた車の重さを入口で計り、ごみを降ろした後の車の重さを計ると、その差でごみの量がわかります。前方の料金所で、ごみ処理料金を支払います。

中央制御室



機器や設備の監視を行っています。ごみの処理は、24時間休まずに行っていますので、職員も24時間勤務しています。正面のモニターには、たくさんの監視カメラで処理の様子が映し出されています。赤く写っているのは、ごみが溶けて流れ出るところ。冷やされてスラグになります。
手前のパソコンのモニターには、温度や圧力などが表示されています。

スラグや不適物のサンプル



処理工程の図、間違って燃やすごみに入ってしまった金属、リサイクルされたスラグを見ることができます。
燃やすごみ以外に、どんなごみが混じっているかじっくり観察してみよう。もったいないものも混じっているよ。


模型、映像の解説


広い廊下には、渡刈クリーンセンターを学ぶための模型や映像装置があります。
模型は渡刈クリーンセンターとその前(昭和62年~平成19年まで稼働)のクリーンセンターが比較してみることができます。
映像装置は、ごみ処理の概要(3D映像)やごみを燃やすしくみ(アニメーション)があります。

プラットホーム


集めたごみを、ごみピットに投入するところです。8つの投入扉があります。自家用車で持ってきたごみは、オレンジ色の1番の投入扉に投入します。
出入り口には二重扉やエアカーテンが設置してあり、プラットホームの空気が外に漏れないようになっています。

ごみクレーンバケットの模型


ごみクレーンバケットの実物と同じ大きさの模型です。一人が一日あたりに出すごみの量を体験することができます。

ごみピット



プラットホームから投入されたごみを、貯めている場所です。豊田市のごみ約5日分が貯められるようにできています。ごみは、クレーンバケットにつかまれて、ごみを細かく砕く破砕機や炉に送るためのホッパに投入されます。
どんなごみがあるかよく見てみよう。

流動床式熱分解炉、燃焼溶融炉


ここでごみが燃やされています。
特徴は、500~600℃で砂と一緒に蒸し焼きにされた後、1,200~1,300℃のガスで溶かす、という二段階になっていることです。
高温で処理するため、有害なガスを抑えることができます。
また、溶融炉から流れ出る、赤くてドロドロの溶けた灰は冷やされ、黒いガラス状のスラグになります(中央制御室で見た映像)。


燃焼溶解炉の断面図

燃焼溶解炉の断面図


展望



北東から北西にかけて、村積山、六所山、東海環状自動車道(MAGロード)、アローズブリッジ、河合池、トヨタ自動車本社などが一望できます。
南向きは、東名高速道路と伊勢湾岸自動車道が接続する豊田ジャンクション、岡崎市のまちなみが一望できます。
老人福祉センター豊寿園には、ごみを燃やした際に発生した熱を送り、お風呂を沸かすのに利用されています。

屋上


屋上は、ヒートアイランドを防止するためにメキシコマンネングサで緑化されています。花の咲く5月には黄色いじゅうたんのようになります。
ちりや有害物質を取り除く装置や、電気をつくるための蒸気を冷やす装置、高さ59メートルの煙突を見ることができます。

発電機


ごみを燃やした熱で蒸気を作り、発電をしています。最大6,800kw発電することができ、これは一般家庭の約2,000軒分です。

渡刈クリーンセンターの見学完了!

ごみを処理するときに、においや有害な物質を出さず、スラグや電気を作って利用しているのが渡刈クリーンセンターの特徴です。