eco-T日記

eco-Tスタッフによるブログです。

エコットーク第3回 今さら聞けない? 今だから聞ける? フェアトレードの表と裏

10/17(日)に、未来へのエコットークの第3回が開催されました。
今回の講師は、襯侫Д▲肇譟璽妊ングの林口宏さんです。

そもそもフェアトレードとは、
現地の生産者が作った作物を
生活ができないほどに安く買い叩かれている現状を
変えるために始まった動き。

ただ、ひとことで「フェア」と言っても、
仲介業者も「搾取」というレベルで買い叩こうとしているわけではなく、
流通させるために仕方のない安値を設定している場合もあります。
また、各国で通貨の価値、物価の相場がまったく異なるうえ、
生産物の値段も、その年の収穫量によって変化します。
そういった経済の流れも影響してくるため、
どの商品に対してどれだけの値段設定をすれば
フェアになるのかは一概には言えないそうです。


現地の生産者の暮らしを良くするために販売価格を高めても、
売れなければまったく意味がありません。
フェアトレードも、あくまで大きな世界の物流の流れのひとつ。
生産者を助けるという意味があっても、
「98円のチョコレート」と「生産者を助ける500円のチョコレート」
というシビアな競争。
最後は購入者の判断にゆだねられることになるのです。


なかなか難しい内容ではありましたが、
フェアトレード自体が意義のある活動であり、
それを世の中に理解してもらうことは
大変であるということを知ることができました。

店頭にたくさん商品が並んでいても、
これだけものがあふれた世界では、
「生産者」という背景をどうしても忘れがちです。
フェアトレードはそんな背景を
思い出してくれるものでもあるのかなと感じた時間でした。
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