2010.10.20 Wednesday
エコットーク第3回 今さら聞けない? 今だから聞ける? フェアトレードの表と裏
10/17(日)に、未来へのエコットークの第3回が開催されました。 今回の講師は、襯侫Д▲肇譟璽妊ングの林口宏さんです。 そもそもフェアトレードとは、 現地の生産者が作った作物を 生活ができないほどに安く買い叩かれている現状を 変えるために始まった動き。 ただ、ひとことで「フェア」と言っても、 仲介業者も「搾取」というレベルで買い叩こうとしているわけではなく、 流通させるために仕方のない安値を設定している場合もあります。 また、各国で通貨の価値、物価の相場がまったく異なるうえ、 生産物の値段も、その年の収穫量によって変化します。 そういった経済の流れも影響してくるため、 どの商品に対してどれだけの値段設定をすれば フェアになるのかは一概には言えないそうです。 現地の生産者の暮らしを良くするために販売価格を高めても、 売れなければまったく意味がありません。 フェアトレードも、あくまで大きな世界の物流の流れのひとつ。 生産者を助けるという意味があっても、 「98円のチョコレート」と「生産者を助ける500円のチョコレート」 というシビアな競争。 最後は購入者の判断にゆだねられることになるのです。 なかなか難しい内容ではありましたが、 フェアトレード自体が意義のある活動であり、 それを世の中に理解してもらうことは 大変であるということを知ることができました。 店頭にたくさん商品が並んでいても、 これだけものがあふれた世界では、 「生産者」という背景をどうしても忘れがちです。 フェアトレードはそんな背景を 思い出してくれるものでもあるのかなと感じた時間でした。 |