| 学校との連携
くらしの環境学習推進事業意見交換会
4年生の公共施設見学の充実を目指して取り組んできた「くらしの環境学習推進校」という仕組みも今年で5年目となりました。
毎年、前半の事業が終わった時期に、学校の先生方や出前講師として活動したインタープリターや学習コーディネーターを中心に呼びかけ、事業のふりかえりと評価を行っています。今年は、約40名の参加がありました。
まず、先生方には、推進校に応募した時の期待やよかったところやこうするともっとよくなる、といったところを思い出していただきました。
先生方の声で印象的だったのは、担当するインタープリターが複数回、子どもと接することで、だんだんと顔や名前を覚え、信頼関係がつくられていること、また、先生とは違った「おとな」とのふれあいが、貴重な体験となっているということです。
出前に行ったインタープリターもその言葉に答えて、感動したことや、工夫をしたところなどを答えました。
続いて、第2部では、基調講演として豊田東高校の櫛田先生より、これからの環境学習の方向性やESDの効果などについて、お話しいただきました。「なぜ」「どうして」といった疑問を子どもが考えたり、発見したり、とまどったり、自分の問題として考えていける力を持てるよう、大人の意識を高めていくことが大切だと感じました。
続いて、2つの小学校から事例発表をしていただきました。土橋小では、校舎のエコ改修をきっかけに、学校内のエコを案内する「エコガイド」という仕組みを紹介されました。子どもの活躍と努力に頭が下がりました。
それから、中山小の例では、4年生の学習から始まった環境学習が、今では全校児童のエコ活動に広がった経緯、キャラクター「eco次労(エコジロウ)」を作る過程で、未来の環境問題を自分事としてとらえていく様子がお話ししていただきました。
最後に、出席された方全員で、グループワークをしました。
先生には「環境学習を進める上で、困っていることやどんなサポートがあるとよいか」について、インタープリターには「どんなサポートができそうか」、そして市の関係部署や他施設の方には「あるといいと思う仕組みについて」自由に意見を出していただきました。
各学校によって状況や体制など条件はさまざまですが、共通しているのは、困ったときにすぐに相談できる、気軽に声をかけやすい施設や人材を求めていることがわかりました。
エコットとしてもどんな支援がいいのかについては、先生や子どもの反応を見ながら、少しずつ手を加えたりして進めていますので、こういう機会にいろいろな声を聴くことができ、とても充実した会となりました。
お忙しい中、長時間にわたる意見交換会にご参加いただき、ありがとうございました。